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未経験からPLCエンジニアに!現場の最前線で活躍するPLCエンジニアに聞く「制御計装設計」の世界とは
こんにちは!ヒプノテック編集部です!
今回は、製造業の裏方として欠かせない存在である制御設計エンジニアの魅力に迫ります。
工場やプラントの自動化システムを支える「PLCエンジニア」として活躍する方に、その仕事の実態や魅力についてお話を伺いました。
8年の経験を持つ彼が語る制御設計の世界、そしてエンジニアとしてのキャリアとは?
早速、詳しく見ていきましょう!
取材したエンジニアの基本情報
- 性別:男性
- 年齢:32歳
- 住所:神奈川県
- エンジニア歴:8年目
現在、どのようなお仕事に従事していますか?
私の業務は、工場やプラントの自動化システムを設計する「制御計装設計」です。
この仕事は、機械設備や製造ラインを効率的に運用するためのプログラムや配線設計を行い、現場での試運転や調整まで携わる点が特徴です。
具体的には以下の工程を担当しています。
①システム設計
お客様の要求仕様に基づいて、設備をどのように動作させるかを設計します。
たとえば、搬送ラインで使用されるコンベアが、安全かつ効率的に動作するように動作フローを決めます。
この段階では配線図や計測機器の選定も行います。
②プログラミング
制御システムの中心となるPLCに、ラダー図やストラクチャードテキストを使ってプログラムを作成します。
このプログラムは、センサーからの情報を基に機械が動く指示を出す役割を果たします。
③現場対応
設計したシステムが正しく動作するかを現場で確認します。
これは試運転や調整作業と呼ばれ、実際の機械にプログラムを組み込み、動作確認を行う作業です。
エンジニアになったのはいつ、何をしていたときですか?
大学院を卒業して、新卒で入社
私がエンジニアになったのは、大学院を卒業して現在の会社に新卒で入社したときです。
在学中、電気電子工学を専攻しており、制御理論やセンサー技術について学んでいました。
特に、PLCを使ったシステム制御に興味があり、大学の研究室では小規模なロボットアームの動作プログラムを開発していました。
業界研究や企業分析をしっかりと
就職活動では、これらの学びを活かせる企業を中心に探していました。
大学の推薦制度を利用したため、応募した企業は1社のみでしたが、事前に業界研究や企業分析をしっかりと行っていました。
その結果、現在の企業から内定をいただき、配属先も希望していた制御設計部門でした。
大学で学んだことが役に立った
学生時代から技術を学ぶことは好きでしたが、正直なところ「社会人としてエンジニアとして働くイメージ」はあまり具体的に持てていませんでした。
ただ、機械を制御する仕組みを自分の手で作るというやりがいを感じられる分野だと思い、迷わずこの道を選びました。
結果として、大学での学びが非常に役立ち、スムーズにエンジニアとしてのキャリアをスタートできたと思います。
未経験時代、最初のお仕事に採用されるまでの流れを教えてください。
私の場合、大学の推薦制度を利用して就職活動を行ったため、一般的な就職活動とは少し異なるかもしれません。
大学院1年生の夏に就職活動を開始し、学校の紹介で現在の会社の採用プロセスを受けました。
企業研究と業界の分析
まず最初に行ったのは、企業研究と業界の分析です。
制御設計を専門にしている会社は多数ありますが、大手重工メーカーはプロジェクトの規模が大きく、多様な設備に携われる点に魅力を感じていました。
インターンシップに参加
インターンシップの機会があったので、参加することで実際の現場を体験し、働くイメージをつかむことができました。
大学の推薦制度を利用
選考プロセスでは、書類審査と面接が主なステップでした。
面接では、学生時代に取り組んだ研究内容や技術スキルについて質問されることが多かったです。
また、コミュニケーション能力やチームでの協力姿勢も重要視されていたと感じます。
現在の企業から内定をもらうまでの流れはスムーズでしたが、推薦枠という環境に恵まれていたことも大きかったと思います。
最初、どのようにしてエンジニアのスキルを身に付けましたか?
私がエンジニアのスキルを身に付けたのは、主に入社後の実務経験と社内研修を通じてでした。
大学院で制御理論やプログラミングを学んでいましたが、実務ではその知識を応用しながら、新たなスキルを身につける必要がありました。
新入社員向けの技術研修
まず、入社してすぐに受けたのは、社内で行われる新入社員向けの技術研修です。
この研修では、基礎的な電気回路の知識やPLCの使い方、ラダー図の書き方について学びました。
特に、実機を使ってシンプルなプログラムを作成する実習は非常に役立ちました。
この研修のおかげで、現場に出る前に基礎的な技術を一通り学べたことが、後の実務に役立ちました。
現場でのOJT
その後、現場に配属されてからは、先輩社員の指導の下でプロジェクトを進めながらスキルを習得しました。
最初は、小さなプログラムの一部を担当するところから始め、少しずつ仕事の範囲を広げていきました。
例えば、センサーの設定やモーターの動作確認を行う際には、機器の仕様書を熟読して理解する力が求められました。
このプロセスを繰り返すことで、自然と知識が深まり、トラブルにも対応できるスキルが身についていきました。
自己学習
また、自主的に勉強することも大切です。
私の場合は、休日や業務終了後に専門書や技術雑誌を読んで知識を深めました。
特に、制御プログラミングやシーケンス制御に関する書籍を読むことで、現場で直面する課題の解決策を見つけることができました。
また、オンラインの技術講座やセミナーにも積極的に参加し、最新技術に触れる機会を増やしていました。
未経験のエンジニアが現場に来た時に勉強しておいて欲しいスキルはなんですか?
未経験でエンジニアを目指す方に勉強しておいてほしいスキルとして、以下の3つを挙げます。
①基礎的な電気の知識
制御設計では、電気回路やセンサー、アクチュエーターの仕組みを理解していることが大前提です。
基礎的な内容を把握していると、現場での機器トラブル対応や設計業務がスムーズに進められます。
②PLCの基本操作
PLCは制御システムの中核を担う重要な装置です。
主要メーカー(三菱電機、オムロン、キーエンスなど)のPLCの操作方法やプログラミング方法に関する基本的な知識を持っていると、現場での仕事にすぐに役立ちます。
独学であれば、ラダー図を中心とした簡単なプログラムを作成する練習をしておくとよいです。
③問題解決の姿勢
現場では、予期せぬトラブルが日常茶飯事です。
そのため、与えられた課題に対して解決策を考えられる柔軟性が求められます。
具体的なスキルではありませんが、問題が発生したときに慌てず冷静に対処できるマインドセットを持つことが大切です。
勉強法としては、まずはインターネットで無料の教材や動画を探すところから始めます。
また、実機に触れる機会がない場合は、PLCシミュレーターソフトを活用するのもおすすめです。
さらに、現場で求められるスキルは「コミュニケーション能力」も含まれます。
チームで仕事をする場面が多いため、他の人と協力しながら業務を進める意識も重要です。
エンジニアになってよかったですか?
エンジニアになって本当によかったと感じています。
社会や産業に役立っていることを実感できる
その理由の一つは、自分が設計やプログラミングに携わった製品やシステムが実際に動き、社会や産業に役立っていることを実感できる点です。
例えば、大型プラントの制御システム設計では、プロジェクトの初期段階から完成まで一貫して関わることが多く、システムが無事に稼働したときの達成感は何物にも代えがたいものがあります。
特に、大型設備の立ち上げ時に現場で動作確認を行い、すべてが計画通りに動いたときの喜びは、エンジニアならではの醍醐味だと思います。
新しい知識や技術を学び続けられる
また、技術職ということもあり、新しい知識や技術を学び続けられる点も魅力です。
PLCや制御設計の分野では、常に新しい製品や技術が登場しており、それらに対応することで自身のスキルを成長させられる環境にあります。
特に私の場合、会社からのサポートもあり、技術セミナーや外部研修に参加する機会が多いため、自分の成長を実感しやすい職場環境に恵まれていると感じています。
将来への安心感
さらに、エンジニアとしてのスキルは汎用性が高く、一度身につけると他の分野や業界にも応用が効くことが、将来的な安心感につながっています。
制御設計やプログラミングスキルは、自動車業界や食品業界など、さまざまな業界で必要とされており、職種としての需要が高い点も魅力です。
仲間と目標を共有し、達成できること
そしてもう一つ、仕事を通じて多くの人と協力し、一緒に目標を達成できることもやりがいの一つです。
技術者としての専門知識を提供するだけでなく、チームメンバーやお客様とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていく中で、信頼関係が築けることは大きな喜びです。
エンジニアになって後悔したことはありますか?
プライベートの時間が削られてしまう
エンジニアとして働いている中で、大きな後悔はありませんが、あえて挙げるとすれば、仕事が技術的な問題解決に偏りがちで、時にプライベートの時間が削られてしまうことです。
特に、プロジェクトの納期が迫っているときや、トラブル対応が必要なときには、休日出勤や残業が増えることがあります。
現地作業が必要なのでリモートワークもできません。
これはエンジニアとして避けられない部分ではありますが、当初想像していた以上に時間の拘束が長いと感じたことがありました。
スキルが特定の分野に限定されるリスク
さらに、エンジニア職は専門性が高いため、自分のスキルが特定の分野に限定されるリスクも感じることがあります。
例えば、あるメーカーのPLCに特化してしまうと、他のメーカーや新しい技術に対応するのが難しくなる可能性があります。
このため、幅広いスキルを身につける努力を怠らないことが重要だと感じています。
PLCエンジニアという仕事はやりがいが多い反面、プライベートとのバランスを取りづらい場面や、技術的な専門性が逆に負担になることもあるという点で、少しの後悔を感じることがあります。
ただし、これらは自分の考え方や行動次第で改善できる部分でもあるので、後悔を糧にして日々の仕事に取り組んでいます。
これからの人生プランについて教えてください!
IoTやAIを活用した次世代の制御システムに挑戦
技術力のさらなる向上をはかり、今の会社で力をつけていくことを考えています。
できれば、現在の業務で主に扱っている制御技術やPLCプログラミングだけでなく、IoTやAIを活用した次世代の制御システムに挑戦したいと考えています。
製造業ではスマートファクトリー化が進み、従来の制御設計に加え、データ活用やシステム全体の最適化が求められています。
このような分野で活躍するためには、プログラミングスキルやネットワーク知識をさらに磨く必要があります。
特に子事典的には通信プロトコル(例えば、Modbus、OPC UAなど)の理解を深め、データ収集やネットワーク設計を行えるスキルを向上させることや、データの視覚化や解析のためにPythonやRといったプログラミング言語を学ぶことをしていきたいです。
未経験からエンジニアになる人へアドバイスをお願いします!
未経験からエンジニアを目指す方へのアドバイスは、「焦らず、一歩ずつスキルを積み上げること」と「好奇心を持ち続けること」です。
焦らず、一歩ずつスキルを積み上げること
まず、焦らないことが大切です。
エンジニアという職業は、最初から全てを理解していなくても大丈夫です。
技術職は経験を重ねることでスキルが身につく職業なので、最初は基礎的な部分に集中し、確実に理解していくことが重要です。
例えば、制御系エンジニアであれば、電気回路の基礎やPLCの基本的な使い方を身につけることが第一歩です。
専門書を読むだけでなく、実際に手を動かして学ぶことで、技術の理解が深まります。
好奇心を持ち続けること
次に、好奇心を持つことが重要です。
エンジニアの仕事は問題解決の連続であり、新しい知識や技術を学び続ける必要があります。
そのため、自分の興味を大切にし、「これをやってみたい」「この問題を解決してみたい」という気持ちを持ち続けてください。
インターネットや技術系のコミュニティを活用して情報を収集するのもおすすめです。
失敗を恐れず挑戦
さらに、実務経験を通じて学ぶ姿勢も重要です。
未経験で現場に入ると、わからないことが多くて不安になるかもしれません。
しかし、周囲の先輩や上司に質問しながら進めることで、知識やスキルが自然と身についていきます。現場での経験は、座学では得られない貴重な財産ですので、失敗を恐れず挑戦することが成長につながります。
インタビューを終えて
今回は、制御設計エンジニアの世界についてたっぷりとお話をしてくださり、ありがとうございました!
インタビューを通じて、PLCエンジニアという仕事が、製造現場の自動化を支える重要な職種であり、技術力とやりがいを兼ね備えた魅力的な仕事だということがよく分かりました。
これからPLCエンジニアを目指したいと考えている方の参考になれば幸いです!
この記事を書いた人
ヒプノテック編集部
株式会社ヒプスターが運営するヒプノテックでは、技術情報からエンジニアへのインタビューまで、様々な情報をお届けします。