Lesson 5

演算子

Lesson 5 Chapter 1
演算子の種類

Lesson5では演算子について学習していきましょう。演算子が存在することで、システムの稼働率が上がり、エラーなどのリスクを回避することができます。

演算子とは

演算子とは簡単に表現すると、計算や比較などを行う際に用いると便利なものです。 例えば「AとBを計算した結果を出力したい」「AとBを比較した結果によって実行する処理を分けたい」そんな時に非常に活躍します。

Lesson5では以下の演算子について学習していきましょう。

  • 代数演算子
  • 比較演算子
  • 加算子/減算子
  • 論理演算子
  • 文字列演算子
  • 三項演算子

Lesson 5 Chapter 2
代数演算子

代数演算子とは

加算、減算、乗算、除算、剰余などの計算を行うことができます。早速下記でそれぞれご紹介していきます。

加算

加算とは数字の足し算を行う際に使用します。(+)を使用します。

加算
echo 1 + 2;
出力結果
3

変数を使用して加算することも可能です。

加算
$one = 1;
$two = 2;
echo $one + $two;
出力結果
3

減算

減算とは数字の引き算を行う際に使用します。(-)を使用します。

減算
echo 2 - 1;
出力結果
1

変数を使用して減算することも可能です。

減算
$one = 1;
$two = 2;
echo $two - $one;
出力結果
1

乗算

乗算とは数字のかけ算を行う際に使用します。(*)を使用します。

乗算
echo 3 * 2;
出力結果
6

変数を使用して乗算することも可能です。

乗算
$three = 3;
$two = 2;
echo $three * $two;
出力結果
6

除算

除算とは数字の割算を行う際に使用します。(/)を使用します。

除算
echo 4 / 2;
出力結果
2

変数を使用して除算することも可能です。

除算
$four = 4;
$two = 2;
echo $four / $two;
出力結果
2

剰余

剰余とは計算結果の余を出す際に使用します。(%)を使用します。

剰余
echo 5 % 2;
出力結果
1

変数を使用して剰余することも可能です。

剰余
$five = 5;
$two = 2;
echo $four % $two;
出力結果
1

Lesson 5 Chapter 3
比較演算子

比較演算子とは

値と値を比較する際に使用します。 それぞれの値が大きいか、小さいか、等しいかなどを判定することができます。早速下記でそれぞれご紹介していきます。

== 等しい

「==」は右辺と左辺の値が等しいかどうかを判定する式です。等しければTRUE、等しくなければFALSEという結果が出ます。

==
$a == $b
結果
値が等しい時
TRUE
等しくない時
FALSE

=== 等しい

「===」は右辺と左辺の値と型が等しいかどうかを判定する式です。等しければTRUE、等しくなければFALSEという結果が出ます。

型については次のLessonでご紹介します。

===
$a === $b
結果
値が等しい時
TRUE
等しくない時
FALSE

!= 等しくない

「!=」は右辺と左辺の値が等くないかどうかを判定する式です。等しくなければTRUE、等しければFALSEという結果が出ます。

「==」とは反対の意味の式になります。

!=
$a != $b
結果
値が等しくない時
TRUE
等しい時
FALSE

<> 等しくない

「<>」は右辺と左辺の値が等くないかどうかを判定する式です。等しくなければTRUE、等しければFALSEという結果が出ます。

「!=」と同じ式になります。

<>
$a <> $b
結果
値が等しくない時
TRUE
等しい時
FALSE

< より大きい

「<」は左辺と右辺の値の大小を判定する式になります。左辺より右辺が大きければTRUE、小さければFALSEという結果が出ます。

<
$a < $b
結果
左辺より右辺が大きい時
TRUE
左辺より右辺が小さい時
FALSE

> より小さい

「>」は左辺と右辺の値の大小を判定する式になります。左辺より右辺が小さければTRUE、大きければFALSEという結果が出ます。

>
$a > $b
結果
左辺より右辺が小さい時
TRUE
左辺より右辺が大きい時
FALSE

<= より大きい、または等しい(以上)

「<=」は左辺と右辺の値の大小を判定する式になります。左辺より右辺が大きい、又は等しければTRUE、左辺より右辺が小さければFALSEという結果が出ます。

<=
$a <= $b
結果
左辺より右辺が大きい、又は等しい時
TRUE
左辺より右辺が小さい時
FALSE

>= より小さい、または等しい(以下)

「>=」は左辺と右辺の値の大小を判定する式になります。左辺より右辺が小さい、又は等しければTRUE、左辺より右辺が大きければFALSEという結果が出ます。

>=
$a >= $b
結果
左辺より右辺が小さい、又は等しい時
TRUE
左辺より右辺が大きい
FALSE

Lesson 5 Chapter 4
加算子/減算子

加算子/減算子とは

値に1ずつ加算したり減算したりする時に使用されます。 又、加算することをデクリメント、減算することをデクリメントとも呼びます。

++$i

前置加算子と呼びます。実行される度に+1されます。

++$i
<?php
$i = 1;
echo ++$i;
                      
結果
2

$i++

後置加算子と呼びます。実行された後に+1されます。

++$i
<?php
$i = 1;
echo $i++;
echo $i;
                      
結果
1
2

--$i

前置減算子と呼びます。実行される度に-1されます。

--$i
<?php
$i = 5;
echo --$i;
                      
結果
4

$i--

後置減算子と呼びます。実行された後に-1されます。

$i--
<?php
$i = 5;
echo $i--;
echo $i
                      
結果
5
4

Lesson 5 Chapter 5
論理演算子

論理演算子とは

比較演算子のように値と値を比較する際に使用します。 比較演算子に比べ多少複雑ですが、比較条件が良く使用頻度も高くあります。

!$a $aではない

少しややこしいですが、「!」がつくことによってTRUEとFALSEが反転すると考えると良いです。$aがTRUEの時にFALSE、$aがFALSEの時にTRUEとなります。

!$a
<?php
!$a
                      
結果

$aがTRUEの時にFALSE
$aがFALSEの時にTRUE

$a && $b $aかつ$b

$aがTRUEかつ$bもTRUEの時にTRUEになります。どちらか片方がFALSEの場合はFALSEになります。

$a && $b
<?php
$a && $b
結果

$aがTRUEかつ$bもTRUEの時
TRUE
$aか$bのどちらか片方でもFALSEの時
FALSE

$a || $b $a又は$b

$aか$bのどちらか一方がTRUEの時にTRUE。両方ともFALSEの場合はFALSEになります。

$a || $b
<?php
$a || $b
                      
結果

$aか$bのどちらか一方がTRUEの時
TRUE
$aと$bともにFALSEの時
FALSE

Lesson 5 Chapter 6
文字列演算子

文字列演算子とは

文字と文字を結合する際に使用します。.(ピリオド)を使用して文字の結合を行います。

文字列演算子
<?php
echo "Hello" . "world";
結果
HelloWorld

下記のように変数も結合することが可能です。

変数と文字の結合

文字列演算子
<?php
$hello = "Hello";
echo $hello . "World";
結果
HelloWorld

変数と変数の結合

文字列演算子
<?php
$hello = "Hello";
$world = "World";
echo $hello . $world;
結果
HelloWorld

Lesson 5 Chapter 7
三項演算子

三項演算子とは

1つの演算子で3つの式を使用することが可能です。例えばAならばaを、Bならばbを出力することが可能です。 又、まとめて3つの式を使用するため、コードもスマートに実装することができます。

構文
<?php
echo 条件式 ? TRUEの時 : FALSEの時;

TRUEの場合

三項演算子
<?php
$a = "a";
echo $a ? "a" : "b";
結果
a

FALSEの場合

三項演算子
<?php
$a = "";
echo $a ? "a" : "b";
結果
b