Lesson 1
PowerShell
Lesson 1
Chapter 1
はじめに
PowerShellは、Windowsオペレーティングシステム上で動作する強力なコマンドラインシェルとスクリプト言語です。
例えば、PowerShellを使用して、ファイルの作成や削除、システムの設定の変更、ネットワークリソースの管理などを行うことができます。また、PowerShellは、自動化されたタスクやスクリプトの実行にも使用できます。
PowerShellは、Windowsに組み込まれているPowerShell ISE(Integrated Scripting Environment)を使って、コマンド(命令)やスクリプト(プログラム)を実行することができます。PowerShell ISEは、コードの自動補完やデバッグ機能が備わっているため、初心者にとって非常に便利です。
以上が、PowerShellについての簡単な紹介です。初めてPowerShellを学ぶ場合は、基本的なコマンドや構文を学ぶことから始め、徐々に応用的なスクリプトを作成することを目指しましょう。
コマンドラインシェル
コマンドラインシェルというのは、テキストでコンピュータに指示を出すためのもので、コマンド(命令)を入力することで、コンピュータに様々な処理を行わせることができます。PowerShellは、このコマンドラインシェルを使って、様々な処理を効率的に行えるようになっています。
スクリプト言語
スクリプト言語は、実行時にコードを逐次解釈する「インタプリンタ言語」の一種です。これは、プログラムのコンパイルやビルドなどの機械語に翻訳する処理を必要とせず、スクリプトを直接実行することができるという特徴があります。そのため、スクリプト言語で書かれたプログラムは比較的簡単に開発でき、短時間で動作させることができます。

Lesson 1
Chapter 2
この講座の目標
この講座の目標は、PowerShellを初めて学ぶ人が基本的な概念やコマンドレット、スクリプトの書き方を理解し、効率的に使えるようにすることです。具体的には、以下のようなスキルを身につけることを目指します。
- PowerShellの基本的な構文やコマンドレットを理解すること。
- ファイルやフォルダの操作、プロセスの管理、イベントログの監視など、よく使われるタスクをPowerShellで自動化する方法を学ぶこと。
- スクリプトを作成するための基本的なテクニックやベストプラクティスを学ぶこと。
- PowerShellのモジュールやパッケージを使って、より高度なタスクを自動化する方法を学ぶこと。
以上のスキルを習得することで、PowerShellを効率的に使用することができるようになります。また、本講座を通じて、Windowsシステム管理やネットワーク管理などの分野での業務効率化に役立つスキルを身につけることができます。

Lesson 1
Chapter 3
開発環境について
PowerShellを学ぶための開発環境は、以下のようになります。
-
Windows 10のインストール
Windows PowerShellはWindows 10に標準で搭載されています。Windows 10をインストールすることで、PowerShellをすぐに使い始めることができます。
-
PowerShell Coreのインストール
PowerShell Coreは、Windows以外のプラットフォームでも動作するPowerShellのバージョンです。PowerShell Coreをインストールすることで、Windows以外のMacOSやLinuxなどの環境でもPowerShellを使うことができます。
-
VSCodeのインストール
PowerShellのスクリプトを書くためには、エディタ(文章を書くツール、例えばメモ帳など)が必要です。VSCodeは、Microsoftが提供する無料のエディタで、PowerShellの開発にも使うことができます。VSCodeは、Windows、Mac、Linuxなどのさまざまなプラットフォームで利用できます。
-
PowerShell拡張機能のインストール
VSCodeでPowerShellを使うためには、PowerShell拡張機能をインストールする必要があります。PowerShell拡張機能をインストールすることで、PowerShellのスクリプトのシンタックスハイライト(プログラムの文字の色分け)やコードの自動補完、PowerShellのコマンドレットの実行結果の表示などが可能になります。
以上のように、Windows 10にPowerShell Coreをインストールし、VSCodeとPowerShell拡張機能を使ってPowerShellの開発環境を構築していきます。
