Lesson 15

実践1:posh-gitモジュールをインストールしてGitのタブ補完できるようにする

Lesson 15 Chapter 1
実践1:posh-gitモジュールをインストールしてGitのタブ補完できるようにする

Gitは、複雑なコマンドを多く持っているため、タブ補完がないとコマンドの入力が困難になります。タブ補完があると、入力する必要のあるコマンドやファイル名を簡単に入力できます。例えば、"git ch"とタイプすると、"checkout"などのコマンドがリストアップされ、Tabキーを押すことで自動的に選択されます。これにより、タイピングミスを減らし、コマンドの入力を迅速かつ正確に行うことができます。

「posh-git」はGitのためのPowerShellモジュールで、Gitのリポジトリを管理する際に便利な機能を提供します。このモジュールを使用すると、PowerShellコンソールでGitのコマンドを簡単に入力し、タブ補完を利用することができます。

公式ドキュメントはこちらのリンクです。

注意

事前にGitが使用できる状態で行ってください。

以下は、VSCodeを使用して「posh-git」モジュールをインストールし、Gitのタブ補完を有効にする手順です。

  1. PowerShellを開きます。

  2. 「posh-git」をインストールするために、以下のコマンドを入力します。

    powershell
    Install-Module posh-git -Force
  3. posh-gitモジュールがインストールできたか確認します

    powershell
    Get-Command -Module posh-git
  4. PowerShellを開く際に自動的に「posh-git」モジュールが読み込まれるように設定します。

    「posh-git」モジュールをPowerShellプロファイルに読み込むために、以下のコマンドを入力します。

    すべてのPowerShellホスト(コンソール、ISEなど)で利用できるようにしたい場合

    PowerShellプロファイルに設定

    powershell
    Add-PoshGitToProfile -AllHosts

    下記コマンドを実行し、出力されたファイル内に「Import-Module posh-git」が追加されていることを確認する

    powershell
    $profile.CurrentUserAllHosts

    現在のPowerShellホストだけに設定したい場合

    PowerShellプロファイルに設定

    powershell
    Add-PoshGitToProfile

    下記コマンドを実行し、出力されたファイル内に「Import-Module posh-git」が追加されていることを確認する

    powershell
    $profile.CurrentUserCurrentHost

    すべてのユーザー、ホストに設定したい場合

    PowerShellプロファイルに設定

    powershell
    Add-PoshGitToProfile -AllUsers -AllHosts

    下記コマンドを実行し、出力されたファイル内に「Import-Module posh-git」が追加されていることを確認する

    powershell
    $profile.AllUsersAllHosts

~~~~以下はインストールの確認作業~~~~

  1. VSCodeを開きます。

  2. VSCodeのターミナルを開き、以下のコマンドを入力してPowerShellを起動します。

    bash
    pwsh
  3. Gitリポジトリをクローンします。

    powershell
    git clone https://github.com/PowerShell/PowerShell.git
  4. 「PowerShell」ディレクトリに移動します。

    powershell
    cd .\PowerShell\
  5. 「Tab」キーを押して、タブ補完を使用することができることを確認します。

これで、「posh-git」モジュールを使用して、PowerShellコンソールでGitのコマンドをより簡単に入力できるようになりました。